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思い出の 君はいつでも 百合の花
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夕立や 見知らぬひとと 雨宿り
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野いちごを いとけなき子の てのひらに
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連れ合いに 合せる歩調 夏はじめ
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業平の想ひは尽きず都草
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行く春や深き痛手の癒えぬまま
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横道も 一途の道」も 猫の恋
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たんぽぽのようにあかるくほがらかに
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春の日や空にZ の雲ひとつ
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蕗の薹 頂く今朝の 山の幸
(3/11)
木蓮の 白き記憶を 辿りけり
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春の雨 水輪残して 消えにけり
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熟年の 背中寂しき 梅の里
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菜の花は愛する者の声の色
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夜桜の 下であなたに 二日酔い
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みすぎよすぎ
俗世 濁世を 身過ぎ 世過ぎ 生きて来た男の 俳句な日記
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2010/06/15
思い出の 君はいつでも 百合の花
2010/06/01
夕立や 見知らぬひとと 雨宿り
2010/05/29
野いちごを いとけなき子の てのひらに
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夜桜の 下であなたに 二日酔い
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青空をキャンバスにして桜かな
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春の夢 近江は遥か 遠江
2010/02/27
「人形の家」飛び出しちゃって「夜の蝶」
2010/02/19
ぎこちなく 近寄る二人 春浅し
2010/02/17
満ち足りぬ 思ひを色に 紅椿
2010/02/16
黄水仙 くわえタバコの 街の角
2010/02/15
春風に 漂ふ如く 舞いにけり
2010/02/14
掌に春呼び込んで載せにけり
2010/02/08
雄鶏の催す春のきざしかな
2010/02/07
紅椿 落ちて再び 艶やかに
2010/02/06
春の雲 地上に降りよ 一休み
2010/02/05
賑わへり ハローワークの 寒き春
2010/02/04
一筋の 道真っ直ぐに 春立てり
2010/02/03
青空に流れる雲や冬終わる
2010/02/02
亡き母と 見紛う妻の 卵酒
2010/02/01
日溜まりの 小鳥の住まい 春隣
2010/01/31
片方の 耳にマスクを ぶらさげて
2010/01/30
後悔の影 引き摺って 冬の月
2010/01/29
投げ出せば 足の触れ合う 炬燵かな
2010/01/28
枯野より 生まれる如く 雲の群れ
2010/01/27
冬凪の如き硝子に 映るもの
2010/01/26
諦めるなんて慣れっこ冬の雲
2010/01/25
今日を生き 明日へと繫げ 寒雀
2010/01/24
鼻水を すすりながらの 散歩道
2010/01/23
冬草の プロムナードを 歩きけり
2010/01/22
万両や 人気の絶えた 散策路
2010/01/21
それぞれの 映せし翳り 冬木立
2010/01/20
竹林の 春待つ音色 ひしめけり
2010/01/19
白馬の 眠たきまなこ 冬うらら
2010/01/18
寒椿 島を離れて 波まかせ
2010/01/17
そばにあり 遥かなるもの 冬の月
2010/01/16
幾筋の 道を辿りて 水仙花
2010/01/15
さざんかの 咲く生垣で かくれんぼ
2010/01/14
雪降れば 雪に恋する 気分です
2010/01/13
それぞれの 春待つ日々や 三つ巴
2010/01/12
葉牡丹や 花にはなれぬ 身なれども
2010/01/11
冬の灯や 刻に純情を 傾ける
2010/01/10
枯れ枝の 凧を見上げる 親子かな
2010/01/09
あきらめも 知恵のひとつぞ 寒椿
2010/01/08
白足袋を脱ぎて覚悟の程のあり
2010/01/07
職に泣き 路上を栖 冬の旅
2010/01/06
水仙や 昔のひとの 道すがら
2010/01/05
泣き濡れて 時雨となりし 窓辺かな
2010/01/04
紅椿 想いはいつも ガラス越し
2010/01/03
山並みを 彼方に据えて 冬の空
2010/01/02
初夢の 醒めて瞼に 残りけり
2010/01/01
行く宛てを 迷い続けて 去年今年
2009/12/31
蝋梅や 紛れぬ意気地 心意気
2009/12/30
待ちかねる 冬芽の如き 思ひかな
2009/12/29
竹林の 冬の光りを 歩きけり
2009/12/28
赤き実の 色いや増さる 冬日和
2009/12/27
道祖神 日向ぼっこの 村の辻
2009/12/26
チュウハイの 缶に一輪 寒椿
2009/12/25
愛犬と 落葉を歩む 森の夢
2009/12/24
心根の 白き一重の 寒椿
2009/12/23
寒菊や 業を背負ひて 綾錦
2009/12/22
格子戸の 葉影強張る 冬至かな
2009/12/21
しゃがみ込む かまどの母や 火吹き竹
2009/12/20
北風に 背中押される 散歩道
2009/12/19
冬の雲 他郷の空の 旅寝かな
2009/12/18
寒灯の 神の石段 上りけり
2009/12/17
何事も 知 らぬふりして 頬っ被り
2009/12/16
耐えるより 他に術なし 冬の雲
2009/12/15
潜り込む 蒲団の中の 小宇宙
2009/12/14
過去形の お話ばかり 煤払い
2009/12/13
手袋を 脱 いで握手の 別れです
2009/12/12
街の灯を 濡らす時雨よ 屋台酒
2009/12/11
障子戸を 閉めて己を 晒け出す
2009/12/10
枯葉舞う 世間の風の 吹き溜まり
2009/12/09
遠ざかる 背は段々と 散紅葉
2009/12/08
囲炉裏端 四角四面の 話し合い
2009/12/07
蹴躓く 落葉の下の 石憎し
2009/12/06
山門を 抜けて句碑あり 村時雨
2009/12/05
棺桶に 寒月浮かべ シャレこうべ
2009/12/04
暴飲を 諫める如く 冬の月
2009/12/03
水仙や 移り行く日を 惜しみつつ
2009/12/02
常識に 足突っ込んで 置炬燵
2009/12/01
万両や 買わなきゃ当たらぬ 宝くじ
2009/11/30
寒林や 斜面を走る 登り窯
2009/11/29
ひとしきり木の葉舞い散る別れかな
2009/11/28
縁側に落葉がはらり チェロ・ソナタ
2009/11/27
未来とは 行き着くところ 冬紅葉
2009/11/26
障子戸を一枚断てば別世界
2009/11/25
足音を 背中に聞いて かじかめり
2009/11/24
寒紅を 差してをんなを 取り戻す
2009/11/23
琴の音を 窓辺で聴くや 冬の雨
2009/11/22
それぞれが 小春日和を 独り占め
2009/11/21
よき友の 予期せぬ知らせ 虎落笛
2009/11/20
日溜まりに 猫の寝そべる 柿落葉
2009/11/19
内山正己個展 再度ご案内
2009/11/19
内山 正己 個展 の ご案内
2009/11/18
訪れば留守家の庭に返り花
2009/11/17
並々と溢れる銀杏落葉かな
2009/11/16
路地裏の八つ手の花に見透かされ
2009/11/15
冬紅葉 切なき刻を 抱きしめて
2009/11/14
まごまごと していりゃカモを 鳥逃す
2009/11/13
やがて来る 日は遠からじ 寒椿
2009/11/12
山茶花や 襞に翳りを 留めつつ
2009/11/11
熱燗を ぐ っと一息 あおり烏賊
2009/11/10
はぐらかし はぐらかされて 室の花
2009/11/09
庭園に 流れる雅楽 石蕗の花
2009/11/08
一途とは 貫く事ぞ 寒つばき
2009/11/07
若者の素敵なライブ冬初め
2009/11/07
立冬や天狗の鼻もぴんと立ち
2009/11/06
ひと時を 貫き通し 秋惜しむ
2009/11/05
行く秋や 壊すに惜しき 一夜城
2009/11/04
鐘の音を月に聴かせる寺もあり
2009/11/03
戯事も 赦す余地ある 夜長かな
2009/11/02
スナックの ママの襟元 愛の羽根
2009/11/01
天高しダンディ☆和田の晴姿
2009/11/01
青空に 貼り絵の如き 紅葉かな
2009/10/31
竜胆や風の通える峠道
2009/10/30
秋風や 待つ身は辛き 船着場
2009/10/29
芒原 漂う日々の 波枕
2009/10/28
朝焼けに佇む秋の愁ひかな
2009/10/28
撫子を 手折りて捧ぐ 宛てもなし
2009/10/27
秋の実を野鳥の如くついばめり
2009/10/26
月の夜や去りゆく者の影満ちて
2009/10/25
掌に もみぢ一枚 残しけり
2009/10/24
湖に沈 む遺跡や秋の風
2009/10/23
秋晴れや 頭上に鳶の ぴひょろ笛
2009/10/22
同じ刻 離れて眺む 星月夜
2009/10/21
彷徨い歩いた街で摘んだ花の残り香
2009/10/20
この道の 進む先々は 秋日和
2009/10/19
有り触れた 殊に野ぎくの 美しきかな
2009/10/18
渡り鳥 見知らぬ土地の 旅心
2009/10/17
秋の空 遥かなるもの ちぎれ雲
2009/10/16
初紅葉 漫ろ歩けば 二人連れ
2009/10/15
開け実熟れり 裂けた痛手の癒えぬまま
2009/10/14
騙し絵の如き虚ろな秋ひとつ
2009/10/13
杜鵑草 地上の愛は 切なくて
2009/10/12
秋風や ただ それだけの 物語
2009/10/09
それぞれが 熟せぬままの 開け実です
2009/10/08
衣衣の 衣忘れる 露の朝
2009/10/07
泡立草 天突く槍を 二三十
2009/10/06
コスモスや 清き心を いつまでも
2009/10/06
生きるより 他に術なし 男郎花
2009/10/05
十六夜や 蠢く指に 惑わされ
2009/10/04
名月や 妻に二度惚れ 三度惚れ
2009/10/03
引き際を 失くして今や 秋簾
2009/10/02
野葡萄や 染まりし色を 決めかねて
2009/10/01
露草や 限りある身の ひと雫
2009/09/30
身に沁むや 水飲む犬の 舌の音
2009/09/29
秋霖の 激しき中を 人来り
2009/09/28
鶏頭の 近寄り難き 厚みかな
2009/09/27
秋風や 一人降り立つ 無人駅
2009/09/26
曇天の あれ野に 秋野芥子かな
2009/09/25
朝顔や 萎れてもはや デスマスク
2009/09/24
地上にも 極楽浄土 曼珠沙華
2009/09/23
足早に 遠のく背中 秋の暮
2009/09/22
かくれんぼ 取り残されて 芒原
2009/09/21
青空は 露草からの プレゼント
2009/09/20
わが胸は 君に釣瓶落としかな
2009/09/19
急く犬に 曳かれる散歩 秋の朝
2009/09/18
頑なは 罪の一つぞ 秋扇
2009/09/17
促され 花野に一歩 踏み入りぬ
2009/09/16
吾亦紅 手折るは難し 草ん中
2009/09/15
憂き事の 夜長の丈を 越へにけり
2009/09/14
天上に こぼれるいのち おみなめし
2009/09/13
葛の葉や 覆い隠せぬ 事もあり
2009/09/12
葛の花 絡まる蔓を 振り解き
2009/09/11
ひねれども 浮かばぬ一句 猫じゃらし
2009/09/10
口数の 少なきひとと 萩の路
2009/09/09
赤まんま 指切りげんまん また明日
2009/09/08
露天風呂 湯面の月に まさぐられ
2009/09/07
棉吹きて 母の温みを 思ひけり
2009/09/06
妻を呼び 眺める月の まどかなり
2009/09/05
払へども 纏わる袖の 残暑かな
2009/09/04
草の穂の 筆が描きし 空と雲
2009/09/03
みだれ萩 避けて通れぬ 道故に
2009/09/02
秋めきて いよいよ人の 恋しけれ
2009/09/01
カマキリを やんちゃ小僧も 持て余す
2009/08/31
日も我も 傾きかけて 秋の暮
2009/08/30
ふる里の 母に似たるや 山らっきょう
2009/08/29
天高し 水面は空の 波の色
2009/08/28
少年の 夢蹴り上げて いわし雲
2009/08/27
追い剝ぎも 盗人萩も 罪つくり
2009/08/26
諦めず 踏ん 張り処 力 芝
2009/08/25
生垣の 濁世の狭間 玉すだれ
2009/08/24
秋空に キャッチボールの 子等の夢
2009/08/23
ひっついて 離れぬ記憶 草虱
2009/08/22
隠しても 動かぬ証拠 草虱
2009/08/21
芋虫や 見 えず芋とも 蝶々とも
2009/08/20
草の花 いつもと違う 今日の雲
2009/08/19
法師蝉 無心に成れず 鳴きわめく
2009/08/18
裏庭の 木戸をくぐりて 濁り酒
2009/08/17
野葡萄の 心模様を 見透かされ
2009/08/16
振り向けば 稲妻遠き 帰り舟
2009/08/15
蟷螂や 飢えるぐらいが 丁度良し
2009/08/14
月を見て 可愛いことを 吐かしゃがる
2009/08/13
夕暮れや 沢白菊の 薄明かり
2009/08/12
露草や 空き家の庭の 出入り口
2009/08/11
葛咲いて 母の命日 近づけり
2009/08/11
桜蓼 喰らいたくなる 愛らしさ
2009/08/10
鹿威 音を数えて 待つ身かな
2009/08/09
カマキリや 宍戸梅軒 鎖鎌
2009/08/08
かなかなや 鳴きつ渡りつ かづら橋
2009/08/07
映るもの みな懐かしき とんぼの目
2009/08/06
月見草 空恐ろしき 夢の中
2009/08/05
空耳に祭囃子の聴こへけり
2009/08/04
風が強くて風鈴がうるさいです
2009/08/03
短夜や夢の終わりも見ぬままに
2009/08/02
夏あざみ 見掛けによらぬ きつき棘
2009/08/01
少年の 顔におしっこ 蝉しぐれ
2009/07/31
テーブルを囲み釣果の夏を待つ
2009/07/30
昆虫を 掌に乗せ 炎天下
2009/07/29
約束を 果たせぬままに 男梅雨
2009/07/28
あはれさは 夏痩せよりも 恋やつれ
2009/07/27
蝉の声沁み入る宛ても無かりけり
2009/07/26
ばったりと会って昔に戻り梅雨
2009/07/25
日盛りをあえて散歩の臍まがり
2009/07/24
鬼百合と呼ばれ小藪の袖にあり
2009/07/23
夏菊の 雲より降りて地に咲けり
2009/07/22
扇風機 周りを読めぬ 奴も居て
2009/07/21
百草も 萎れる夏の 白昼夢
2009/07/20
蓮の花 内緒ばなしは ほどほどに
2009/07/19
泣きながら ねずみ花火に 追われる子
2009/07/18
熊蝉や 日を急かされて ひとしきり
2009/07/17
Tシャツの 袖で拭へり 玉の汗
2009/07/16
奔流を 飲み干す程の 暑さかな
2009/07/15
蔭緑の ベンチに風の 子守唄
2009/07/14
飼い犬の 虚ろなまなこ 夏の月
2009/07/13
「正道」とやらは 歩けず 破れ傘
2009/07/12
空蝉や しがみ着きたい 過去もあり
2009/07/11
あの日より キライになった 夏の雲
2009/07/10
走り梅雨 坊主頭を 転げ落ち
2009/07/09
パソコンの 調子怪しき 夏灯し
2009/07/08
カラスの子 母を待つ間の 羽繕い
2009/07/07
藪の蚊に 背中喰われて 届かぬ手
2009/07/06
通し鴨 指切りげんまん 儘ならず
2009/07/05
合歓の花 父母の居られし 里の寺
2009/07/04
苦にしても 致し方なし 忘れ草
2009/07/03
酒好きの 知合いばかり 夏のれん
2009/07/02
世の中の 涼しきものを 独り占め
2009/07/01
オーボエの 沁み入る音色 夏夕べ
2009/06/30
甚平を 着てアバウトな 事を言い
2009/06/29
通ひ舟 縁は浅き 夏の川
2009/06/28
花でなく 陸にとまりて 夏の蝶
2009/06/27
サングラス かけて世間を 遠ざける
2009/06/26
梅雨晴や 青空を踏む 水溜まり
2009/06/25
虎の尾や 男盛りを 野晒しに
2009/06/24
掻き分けて 進む先々 草いきれ
2009/06/23
青薄 愛犬のトムの マーキング
2009/06/22
持て余す 身の置き処 三尺寝
2009/06/21
少年は 傷つき安し 夏帽子
2009/06/20
ねじ花よ 旅に疲れりゃ ひと休み
2009/06/19
苦にされず 端居を望む 吾も好し
2009/06/18
いつまでも 迷いは消えず 半夏生
2009/06/17
花ござに 身を投げ出して 時を捨て
2009/06/16
くちなしの 白き香りや 夕間暮れ
2009/06/15
夕暮れや 暖簾をくぐる 夏衣
2009/06/14
赤ちょうちん 引き寄せられて 誘蛾灯
2009/06/13
緑蔭や オンブラ・マイ・フ まどろめり
2009/06/12
過去形を 酒の肴に 走馬灯
2009/06/11
彼のひとよ いつか会えたら 「ラムネ飲もうか」
2009/06/10
国道の 闇夜をよぎる 不如帰
2009/06/09
無造作に 袖で拭うや 玉の汗
2009/06/08
ネジバナの 傍に身を置きたい 時も
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紫陽花や 君の噂を 人伝てに
2009/06/06
夏蒲団 軽くて薄い 夢ばかり
2009/06/05
しもつけや 僅かながらも 赤きもの
2009/06/04
月見草 朝まで待てど 月は出ず
2009/06/03
大空へ 泰山木の 花ひらく
2009/06/02
軽やかに 新樹の下を 歩きけり
2009/06/01
残り香の 遠き記憶や 百合の花
2009/05/31
昼寝時 ペットショップの 犬や猫
2009/05/30
少年の 見つめる金魚 赤や白
2009/05/29
川風に 揺れる水面や 花いばら
2009/05/28
往路より 復路がきつし えごの花
2009/05/27
緑陰の 湖畔のベンチ 人はなし
2009/05/26
雨止んで 山は静かに 額の花
2009/05/25
蛇の衣 脱ぎ棄てられし 散策路
2009/05/24
刺されても おんなじ蚊なら キューピッド
2009/05/23
熟年の 再就職や 花いばら
2009/05/22
ひらがなで 「おなつ」と染めし 単帯
2009/05/21
桜の実 幼馴染みは 今いずこ
2009/05/20
溢れ出る 涙も拭かず 夏あざみ
2009/05/19
どくだみの 花色深き 夕まぐれ
2009/05/18
野いちごを あどけなき子の てのひらに
2009/05/17
アマリリス 雨夜の闇を 艶やかに
2009/05/16
B型で 五月生れで 双子座で
2009/05/15
夏めくや 佇む犬の デカダンス
2009/05/14
だらしなく 寝そべるベンチ 風薫る
2009/05/13
新緑や 促す風の 散歩道
2009/05/12
幾度の 険しき道に 朴(ほお)咲けり
2009/05/11
夏めきて 竹ぽっくりの 歩み初め
2009/05/10
睡蓮や 畔を巡る 蛇の目傘
2009/05/09
密事 月が教えて 夏はじめ
2009/05/08
終日 卯の花腐だし 樋溢れ
2009/05/07
気心も 次第にほぐれ 麦の秋
2009/05/06
日はいずれ 暮れ行くものぞ 杜若
2009/05/05
彼方より 手を振る友の 夏来る
2009/05/04
並んでも よそ向く二人 春の果て
2009/05/03
うれしさよ 白子に混じる タコやイカ
2009/05/02
行く春や 小暗き塒(ねぐら) ホームレス
2009/05/01
山吹や 影を映して 池の傍
2009/04/30
タンポポと 愛犬トム(吐夢)と 禿頭
2009/04/29
こでまりや 独り言聞く 耳を持て
2009/04/28
平らかに 躑躅は咲けり ここかしこ
2009/04/27
朝寝して 夢の続きを 姫紫苑
2009/04/26
座布団に 残りし温み 春惜しむ
2009/04/25
何事も 小手先ばかり 葱坊主
2009/04/24
喘ぎつつ 坂の中ほど 八重桜
2009/04/23
鶯や 殺し文句を 蹴躓き
2009/04/22
春蘭や 淡き光の 森の中
2009/04/21
何もかも どうでも良くて 春の暮
2009/04/20
山裾の プロムナードや 風光る
2009/04/19
ふるさとは 蛙の声も 子守唄
2009/04/18
何処より やさしき言葉 遠蛙
2009/04/17
掌を 離れて何処 紙風船
2009/04/16
春風に 浮かれて軽き 身なりけり
2009/04/15
春嵐 恋苦しくて ラプソディー
2009/04/14
車窓より 山脈はるか 春霞
2009/04/13
いたどりよ 「欠食児童」は 死語ですか
2009/04/12
風車 むかしのひとの 孫娘
2009/04/11
よきひとの ハートを照らせ 春の月
2009/04/10
春の夜 満月潤む 夜想曲
2009/04/09
ブランコを 乗りたき我に 戸惑へり
2009/04/08
目覚めれば 肘掛椅子に 春の風
2009/04/07
口数の 少なき二人 花の宿
2009/04/06
足元に じゃれ付く猫や 春うらら
2009/04/05
花かがり 熱き涙は ただ秘めよ
2009/04/04
花なずな 素直な君も 好きでした
2009/04/03
蓬生や 末に摘まるる 花もあり
2009/04/02
げんげ田に キャッチボールの 子等二人
2009/04/01
山の音 聞き入る如し まむし草
2009/03/31
ひとつ傘 触れ合う吐息 花の雨
2009/03/30
その郷は 落人多し 山桜
2009/03/29
意の儘に はぐらかされて 花疲れ
2009/03/28
子守唄 聴きて酌む酒 春の夜
2009/03/27
菜種梅雨 三日続きの 偏頭痛
2009/03/26
遊歩道 素足の闊歩 春の風
2009/03/25
デュランティの 奏でるバッハ 春の宵
2009/03/24
堅香子の花よ 俯くばかりなり
2009/03/23
タンポポや 別れの握手 湿りがち
2009/03/22
しゃぼん玉 映りしものは うたかたに
2009/03/21
鶏の 闇より呼べり 春の朝
2009/03/20
朧夜や 似合いもせずに 夜想曲
2009/03/19
気に掛る 友の行方や 春愁ひ
2009/03/18
春の夜 無言の儘に ありしもの
2009/03/17
捨て猫の 抱かれる膝や 春の夢
2009/03/16
居酒屋の 徳利に赤き チューリップ
2009/03/15
木蓮や 思いあぐねて 仰ぐ空
2009/03/14
春の雨 十九の年に 捨てしもの
2009/03/13
生意気な 女が好きで 春の風邪
2009/03/12
桜でも 梅でもなくて 桃の花
2009/03/11
春うらら はぐれ歩きも 好しとせし
2009/03/10
菜の花や 思い出話 埒もなし
2009/03/09
藪椿 洒落た返事を 寄越すひと
2009/03/08
青空に 桜さらりと 描きけり
2009/03/07
岡惚れの うぐいす呂律 回りかね
2009/03/06
二人居て 一つの蒲団 藪椿
2009/03/05
巣箱にも 入居者募集の 札のあり
2009/03/04
軒先の てるてる坊主 春眠し
2009/03/03
三月や 三角関係 やめられず
2009/03/02
スプリング 行きつ戻りつ ゆめうつつ
2009/03/01
春雷や 君を連れ来し 夢枕
2009/02/28
利休忌や 峠の茶屋は 粉糠雨
2009/02/27
足あとの 窪みの影よ 春の泥
2009/02/26
滑らかに 木肌を濡らし 春の雨
2009/02/25
椿園 花の数より 人の数
2009/02/24
春の闇 耳欹てる もののあり
2009/02/23
黄水仙 訪ねし友の 道すがら
2009/02/22
風船や 舞うには重き 望みかな
2009/02/21
青空を 映す水面や 水草生ふ
2009/02/20
初桜 呑むより他に 術はなし
2009/02/19
如月の 風が連れ去る レジ袋
2009/02/18
人去りて 残る二輪の 椿かな
2009/02/17
春嵐 あっちこっちに 八つ当たり
2009/02/16
穏やかな 波と変はれり 春の水
2009/02/15
居酒屋を 一歩踏み出れゃ 朧月
2009/02/14
おふくろよ しじみ沁み沁み 蜆汁
2009/02/13
恋々と 恋路の猫の 恋やつれ
2009/02/12
古里は 空青々と 犬ふぐり
2009/02/11
じゃんけんぽん なずな咲く道 登下校
2009/02/10
小物屋の 暖簾くぐれば 春模様
2009/02/09
もの問へば 頷くばかり 手毬花
2009/02/08
落ち椿 石山詣 してみたし
2009/02/07
藪椿 人には言へぬ 事のあり
2009/02/06
指先に 触れるものあり 浅き春
2009/02/05
野良猫の 寝そべるベンチ 春来る
2009/02/04
立春や 何処も彼処も 二人連れ
2009/02/03
着膨れを エコ対策の 言い訳に
2009/02/02
昼も夜も 春待ちかねる ものばかり
2009/02/01
新しき 愉快な出会い 春隣
2009/01/31
納得は 行かぬままです 冬の梅
2009/01/30
一日を 酒とバッハで 冬ごもり
2009/01/29
日足伸ぶ 修理部分も 一区切り
2009/01/28
湯豆腐や やもめ暮らしも 板に付き
2009/01/27
ストーブを 囲み円かな 人となる
2009/01/26
皮ジャンの 背中丸めて 屋台酒
2009/01/25
冬苺 紅さす頬は 何故に
2009/01/24
人間が 一番好きだ 置炬燵
2009/01/23
吾が丈に 過ぎたる妻や 根深汁
2009/01/22
相傘の 肩を濡らせり 冬の雨
2009/01/21
冬帽子 見知らぬ土地を あてもなく
2009/01/20
手袋を 脱ぎて握手の 別れかな
2009/01/19
やがて来る 日は遠からじ 冬木の芽
2009/01/18
挨拶と 共に葛湯を 頂けり
2009/01/17
潜り込む 布団の闇の 心地良さ
2009/01/16
一輪の 薔薇を片手に 寒見舞
2009/01/15
風花の 色いろいろと 舞ひにけり
2009/01/14
山茶花や こぼれて紅の 帯となる
2009/01/13
裸木と なりて掛け値を 捨てにけり
2009/01/12
寒椿 蕾に秘めし 事のあり
2009/01/11
寒月と 共に聴きをり ノクターン
2009/01/10
足あとを 消して立ち去る 冬の雨
2009/01/09
寒菊や 誑かされて 咲き急Gu
2009/01/08
店頭に 新刊雑誌 初商ひ
2009/01/07
水洟や 雫か露か 鼻の先
2009/01/06
厚着して 様も容姿も へったくれ
2009/01/05
一月の 鏡の池の 空と木々
2009/01/04
初夢を 不意に問はれて 口籠もる
2009/01/03
噛みしめて 上る石段 初詣
2009/01/02
初春や 少女の如く 手をつなGi
2009/01/01
変わりなく 同じスタンス 去年今年
2008/12/31
何事も 為し得ぬままに 大晦日
2008/12/30
SinGouKi 赤色ばかり 虎落笛
2008/12/29
虚しさの 捨て処なき 冬の旅
2008/12/28
捉せど 他所には咲けず 室の花
2008/12/27
冬ともし 手酌の酒に 寄り掛かる
2008/12/26
藪柑子 母の手を引く 野辺の道
2008/12/25
賛美歌も お経も聴きて くりすます・イブ
2008/12/24
北風に 背中押されて 前のめり
2008/12/23
夕暮れや 湖面に鴨の 船着場
2008/12/22
雲間より 日の帯射して 冬至かな
2008/12/21
寒紅や 机に残す 酒の染み
2008/12/20
冬のモズ 生意気なれど 好きなヤツ
2008/12/19
冬晴れの 雲に行方を 問ひにけり
2008/12/18
木の葉髪 人にそれぞれ 物語
2008/12/17
肩に置く 手を払われて 冬紅葉
2008/12/16
野良猫や 喉をGoro-Goro 日向ぼこ
2008/12/15
山脈に 身を横たえて 冬の雲
2008/12/14
冬の空 雲に呟く 恨み事
2008/12/13
切なさに 抱きしめられて 冬の月
2008/12/12
チェロの音の 籠もれる夜の 冬座敷
2008/12/11
冬の月 どうせ全てを お見通し
2008/12/10
花車 カフェーの窓辺 冬ぬくし
2008/12/09
今日ひと日 本を頼みの 冬籠り
2008/12/08
行き着いて 次第に冷める 燗の酒
2008/12/07
山宿の 庭は落葉と 星と月
2008/12/06
雨風に そそのかされて 冬の雷
2008/12/05
水仙や 恥じらふ事も 忘れたり
2008/12/04
万両の 実る豊かな 庭と成れ
2008/12/03
その昔 老若男女 焚火の輪
2008/12/02
白き息 交り合ふほど 近付けり
2008/12/01
靴音の 響く家路や 冬の星
2008/11/30
風吹けば 雨の如くに 落葉かな
2008/11/29
縁側に 妻と並んで 日向ぼこ
2008/11/28
ふくろうや 闇を背負ひて 子守唄
2008/11/27
行き止り すまじきものは 花八手
2008/11/26
花びらに 散らす雫や 夕時雨
2008/11/25
足あとの 着かぬ落葉を 踏み歩く
2008/11/24
亡き母Ga 妻に伝へし かぶら汁
2008/11/23
散紅葉 両手に掬い 解き放つ
2008/11/22
水に浮く 番の鴨の 水入らず
2008/11/21
口下手の 友の一言 しみ豆腐
2008/11/20
冬帽子 深めに被り 別れけり
2008/11/19
部屋に居て 辞書ひく指の 悴める
2008/11/18
その頃の 面影もなし 木の葉髪
2008/11/17
灯を消して 窓辺に眺む 冬の月
2008/11/16
小春日や 場は寒々と オヤジGAG
2008/11/15
玉子酒 妻Ga菩薩に 見える時
2008/11/14
マスクして 言いたい事も 控え目に
2008/11/13
向こうにも 人待ち顔な 青木の実
2008/11/13
湯豆腐や 湯気さへ仄か 一人前
2008/11/12
風邪の子の 額に母は そっと手を
2008/11/11
無理矢理に 句は作れども 隙間風
2008/11/10
独り居の 離れの部屋の 寒さかな
2008/11/09
二度三度 気を持たされて 初時雨
2008/11/08
帰り花 去り行く花も ありにけり
2008/11/07
今日からは ハイビスカスも冬の花
2008/11/06
夜半の秋 聴く気もなくて チェロ・ソナタ
2008/11/05
人に無き 己れの秋を 愉しめり
2008/11/04
古里は 寄せ来る波ぞ 芒原
2008/11/03
身に沁むや 河原に一戸 草の庵
2008/11/02
差し出せば 冷たい手ねと うす紅葉
2008/11/01
鹿威し 打つたび募る 思ひあり
2008/10/31
吊り下る 零余子は風に 揺ら揺らと
2008/10/30
野に咲きし 民さんいずこ いなか菊
2008/10/29
秋晴れや 出会い頭に 美女二人
2008/10/28
見えもせず 呼び合うばかり 芒原
2008/10/27
秋風や 通りすGaりの 人ばかり
2008/10/26
見送りの人遠退きて 星月夜
2008/10/25
ひと言の 感謝を言えず 秋時雨
2008/10/24
盃に 満たせど余る 夜長かな
2008/10/23
蟷螂や 膝貸す吾と 戯れよ
2008/10/22
何処より 母に似し声 柿紅葉
2008/10/21
穏やかな ひと時にあり 秋灯し
2008/10/20
廃屋の 庭荒れ果てて 薄かな
2008/10/19
人混みの ビルの谷間も 秋の風
2008/10/18
秋麗や 源氏好みの 女性たち
2008/10/17
もの思ふ 秋の仕業に 謀られて
2008/10/17
秋袷 唆されて 真っしGu ら
2008/10/16
名月や 昭和演歌を 聴きなGaら
2008/10/15
内山 正己 個展
2008/10/15
青春の天城峠に咲きし花
2008/10/14
何時までも 素直になれず 十三夜
2008/10/14
傍らに 薄のベンチ ひと休み
2008/10/13
秋草の 咲き乱るるも また哀し
2008/10/12
蜘蛛の糸 桜紅葉を吊り下げぬ
2008/10/11
秋の花 二つ並んで うくすつぬ
2008/10/10
さつまおGoじょは 戀を知り 未通女十八 紅をさす
2008/10/09
コスモスや ローカル線の 線路脇
2008/10/08
時鳥草 湖畔は今日も小糠雨
2008/10/07
格子戸に 遺る爪跡 秋の暮
2008/10/06
枝先を なほしならせて 萩の雨
2008/10/06
露ほどの 儚きゑにし 蛍草
2008/10/05
器より 溢れる秋の さち豊か
2008/10/04
露天風呂 雲間の月に覗かれぬ
2008/10/03
秋めきて ピアフの歌の似合う夜
2008/10/02
椎の実も 星も降る夜や 旅枕
2008/10/01
鶏頭や 赤き揺らぎはただ秘めよ
2008/09/30
家蜘蛛の壁に張り付く 余寒かな
2008/09/29
実ざくろや 無骨に生きて 幾年ぞ
2008/09/28
聴く曲は 『舟歌』ばかり 秋寂し
2008/09/27
月明かり 障子に映す 草の影
2008/09/26
さ迷へる 花野の道は 幾筋も
2008/09/25
赤まんま 母親役は 大人びて
2008/09/24
蜻蛉の眼 森の緑と 空の蒼
2008/09/23
一人寝や 夜長を罪と思ふべし
2008/09/22
訳もなく 何時とも知れず 思ひ草
2008/09/21
秋風や 子雀一羽 逝きにけり
2008/09/20
遠回り 寄り道ばかり 草の花
2008/09/19
殊更に 身に沁む夜の ピアノ曲
2008/09/18
月の夜 うさぎは今も 餅を搗く
2008/09/17
曼殊沙華 より好もしき 彼岸花
2008/09/16
うな垂れて らしくもないぞ 鬼薊
2008/09/15
満月や 降り立つホーム 無人駅
2008/09/14
流星や 語り尽くせず白む空
2008/09/13
俤の 花を訪ねて 彷徨いぬ
2008/09/12
おみなえし 佳人は遠き 花の影
2008/09/11
好きな子も 通る小道の 韮の花
2008/09/10
すすり込む 独りの刻や とろろ汁
2008/09/09
掌に 子雀の二羽 秋あはれ
2008/09/08
千鳥足 おけら鳴く道 帰り道
2008/09/07
縁側に 足ぶらぶらと 月見かな
2008/09/06
水引草 一途はとかく 痛ましき
2008/09/05
旅の宿 窓辺に寄れば 虫の声
2008/09/04
せにゃならぬ 事柄一つ 男郎花
2008/09/03
足元に こぼるる萩の 散歩道
2008/09/02
堪えても 其の内いつか 鳳仙花
2008/09/01
それぞれの 暮らしのありて 秋の暮
2008/08/31
秋扇 手持無沙汰の 手慰み
2008/08/30
ひと枝を 手折りて君に 吾亦紅
2008/08/29
秋の夜半 つい口を吐く 怨み事
2008/08/28
秋風や 子は四人とも 親に似ず
2008/08/27
老眼や 灯火親しむ 事疎し
2008/08/26
野良猫の ピアスにカットは 避妊済み
2008/08/25
稲妻を 眺めてをりぬ 遠き日々
2008/08/24
どうせもう 要らない私 捨うちわ
2008/08/23
鬼灯も 朝日も同じ 赤き丸
2008/08/22
赤い月 出る頃すでに 赤ら顔
2008/08/21
冷や酒の 酔い足早に 秋の暮
2008/08/20
居酒屋に 行っておいでと 虫の声
2008/08/19
沁み入るや カラオケハウス 失恋歌
2008/08/18
こおろぎが鳴いて お月さまが聴いている
2008/08/17
いつまでも 子供で居たし 墓参り
2008/08/16
わが影と 共に歩めり 月の夜
2008/08/15
訳もなく 寡黙なふたり 秋の暮
2008/08/14
野暮用の 行きも帰りも 秋暑し
2008/08/13
最終の バス待つベンチ ビルの月
2008/08/12
路地の奥 おしろい花の 庭の家
2008/08/11
ふるさとは 赤いカンナの咲く小道
2008/08/10
思い出を 虫籠に入れ 野を歩く
2008/08/09
月を観て 月の名曲 聴きにけり
2008/08/08
惜しみつつ 見送る背中 秋初め
2008/08/07
つくつくし 過ぎ行く日々を いと惜しむ
2008/08/06
夕立や その気も無くて 口ばかり
2008/08/05
熊蝉や 鳴き草臥れて 数珠繋ぎ
2008/08/04
女郎蜘蛛 危める他に 術はなく
2008/08/03
鷺草や 群れを離れて 二羽三羽
2008/08/02
夏帯を きりりと締めて 隙の無し
2008/08/02
河鹿笛 瀬音清しき 川の宿
2008/08/01
斑猫や 避けて通れぬ 道幾つ
2008/07/31
取敢えず 一曲聴いて かき氷
2008/07/30
ふる里の 山に登れば 百合の花
2008/07/29
青空に 星と雲との 夏の夜
2008/07/28
下駄の音 そぞろ歩きの 夏の夕
2008/07/27
駄菓子買う 子等を映せり 金魚鉢
2008/07/26
人柄の 涼しき主 『風の家』
2008/07/25
夕すげや 縁は薄き 花の色
2008/07/24
ラムネ玉 鳴らしてママは 頬笑みぬ
2008/07/23
Tシャツで 汗拭く散歩 ウォークマン
2008/07/22
トカゲにも 戦わなけりゃ ならぬ時
2008/07/21
扇風機 捕手のサインに 首を振り
2008/07/19
空蝉や 脱ぎ捨てられし ズック靴
2008/07/18
冷奴 やもめ暮らしも 板に付き
2008/07/17
うたかたの ひと夜の夢ぞ 月見草
2008/07/16
縁台に 団扇ステテコ 将棋盤
2008/07/15
夏の宵 湖上の灯り 巡る窓
2008/07/14
睡蓮や とかく浮世は 生き難し
2008/07/14
生ビール 気になる客は 斜向い
2008/07/13
通り雨 残せし雫 合歓の花
2008/07/12
憂き世より 逃げ入る如く 木下闇
2008/07/11
石山の 寺に籠りて 夏の月
2008/07/10
妹と 母の日傘の 両脇に
2008/07/09
日に一句 苦し紛れや 含羞草
2008/07/08
金魚草 垣根続きの 庭ごとに
2008/07/07
寄り添えば 浴衣を通す 肌の熱
2008/07/06
兜虫 森は静かに 闇の中
2008/07/05
緑蔭を ぬっと抜け出る 二人連れ
2008/07/04
散策路 谷間の風は 涼やかに
2008/07/03
夏帽子 沖を眺めて 佇めり
2008/07/02
出会う人 熟年ばかり 百合の花
2008/07/01
花ざくろ 身を持て余す 朱の色
2008/06/30
花茨 山並遠く 蒼き空
2008/06/29
うたた寝を 蚊に起こされて 惜しき夢
2008/06/28
草笛の 下手くそ同士 通い道
2008/06/27
夏椿 汚れても尚 夏椿
2008/06/26
ネオン街 引き寄せられて 夏の虫
2008/06/25
虎の尾と 名に不似合いな 花姿
2008/06/24
少年の 眩ゆき記憶 黒揚羽
2008/06/23
魚跳ねて 水輪残せし 夏夕ベ
2008/06/22
誘われて その気にされて 蟻地獄
2008/06/21
蝸牛 峠の茶屋に 旅の客
2008/06/20
真っ当で 捻くれ者ぞ ねぢればな
2008/06/19
道教え 一途を通せ 何事も
2008/06/18
顧みる 我が来し方や 走馬灯
2008/06/17
人を皆 やさしくさせて 夏の月
2008/06/16
束の間の 昼寝の夢に 出でし事
2008/06/15
翡翠の 水面かすめる 里の川
2008/06/14
善人の 喩へにしたき 蟇蛙
2008/06/13
それぞれが ともに無言や 夏あざみ
2008/06/12
半夏生 ぶらり立ち寄る 友の墓
2008/06/11
眼醒めれば 昼寝の頬に 腕の痕
2008/06/10
蛍狩り 闇に触れ合う 指の先
2008/06/09
南天の 花に知らない 事のなし
2008/06/08
おいっオヤジ 今夜の酒は 冷やでいい
2008/06/07
蛙鳴く 植田に揺れる 月の影
2008/06/06
友人の 不意の一言 梅雨晴れ間
2008/06/05
しもつけや 熱き思ひは ただ秘めよ
2008/06/04
山裾の 縁切り寺も 梅雨の入り
2008/06/03
六月の niccoに掲載 わがブログ
2008/06/02
笹ゆりに 傘差し延べる 雨の森
2008/06/01
ハンカチを そっと差出し はにかみぬ
2008/05/31
夕立ちの 過ぎし名残りや 雨しずく
2008/05/30
オロオロと 歩く賢治の 寒き夏
2008/05/29
抱かれ慣れ 抱き慣れもせで 五月闇
2008/05/28
河骨も 蜥蜴も蛇も 愛ほしき
2008/05/27
百合の花 寝た子を起こす 罪を知れ
2008/05/26
山里に 陽の傾きて 麦の秋
2008/05/25
不如帰 夢路に母を 呼び戻せ
2008/05/24
卯の花や 行き着く処 道はなし
2008/05/23
桐の花 近付く祖母の 杖の音
2008/05/22
不如帰 峠の茶屋は ほど近し
2008/05/21
行く末を どう生きようぞ 花いばら
2008/05/20
此の事を 人に告げるな 山法師
2008/05/19
分け入れば 森も谷間も 青葉かな
2008/05/18
思い入れ 思い違いぞ 花しょうぶ
2008/05/17
為す事の 後悔ばかり えごの花
2008/05/16
赤まむし 出会い頭の 散策路
2008/05/15
新緑の 森にひとつの 物語
2008/05/14
くちなしの 花なほ白き 夕間暮れ
2008/05/13
あめんぼう 泳ぐ青空 水溜り
2008/05/12
挨拶も 他人行儀に 夏初め
2008/05/11
燕の子 下校の子等を 見下ろせり
2008/05/10
緑蔭の ベンチで開く 文庫本
2008/05/09
川宿は かじか鳴かせて 出づる月
2008/05/08
花しょうぶ 一夜泊まりの 鄙の宿
2008/05/07
葉隠れの おおやまれんげ 華やげり
2008/05/06
青空の 昼は重機も 寝て過ごし
2008/05/05
シーグラス 淡き色合い 夏に入る
2008/05/04
移りゆく 車窓の景色 春惜しむ
2008/05/03
もう少し 朝寝を許せ 庭すずめ
2008/05/02
解体の ユンボの響き 惜しむ春
2008/05/01
野に遊ぶ 子供も親も 童なり
2008/04/30
腹の虫 上り下りや 春暑し
2008/04/29
春昼や 障子に映る 猫の影
2008/04/28
いたいけな 捨て猫に会う 散策路
2008/04/27
眠られぬ 蛙泣かせの 一夜かな
2008/04/26
うららかや 庭に雀の 砂遊び
2008/04/25
せがまれて 背の子にフッと 風車
2008/04/24
往く春や 俤辿る 散策路
2008/04/23
言へぬ事 二人静に 呟きぬ
2008/04/22
たんぽぽや 親も無邪気に 吹く綿毛
2008/04/21
救われよ 微笑む仏 春の昼
2008/04/20
似通った 者が集まり 春の夢
2008/04/19
春の夜や 籠れる部屋の ピアノ曲
2008/04/18
落ちて尚 花と咲きけり 道の端
2008/04/17
気に掛かる 人の行方や 遠蛙
2008/04/16
春蘭や 墓参の野辺の 道すがら
2008/04/15
向い合う カフェーの小窓 菜種梅雨
2008/04/14
花あしび 帰宅の我を 迎えをり
2008/04/13
蒲公英や ともを頼りの 旅の空
2008/04/12
宵の窓 手酌の酒に 春の月
2008/04/11
散る桜 葉に留まりて 昼さがり
2008/04/10
手折るには すげなき棘ぞ 花あざみ
2008/04/09
軟らかき 夢の記憶や 春燈し
2008/04/08
かたかごや あちらこちらに 癪の種
2008/04/07
不動寺の よど掛け地蔵 春麗ら
2008/04/06
人形の 華やぐ館 春の色
2008/04/05
たんぽぽや 程良い距離を 保ちつつ
2008/04/04
限りとて 落ちて椿の 艶やかに
2008/04/03
我れよりも 人行き過ぎて 山桜
2008/04/02
要らぬもの 捨てる軽さよ 葱坊主
2008/04/01
春の野や 両手枕で 仰ぐ空
2008/03/31
沈丁花 サロンの如き ブログ村
2008/03/30
ひとひらの 夢と消えにし 桜かな
2008/03/29
思惑は 叶わぬものぞ 猫の恋
2008/03/28
風光る 淡き葉の色 空の雲
2008/03/27
ひとりより ふたりのほうが すみれぐさ
2008/03/26
雀の子 羽震わせて 餌ねだり
2008/03/25
惚れもせで 勿忘草を 摘むなかれ
2008/03/24
春雨の そぞろ嬉しき 合の傘
2008/03/23
よきひとと ともに濡れをり 花の雨
2008/03/22
記念樹も 形見となりし 桃の花
2008/03/21
留守電に 告げて虚しき 春の暮
2008/03/20
さえずりは 知らず五十の 独り者
2008/03/19
侘助を 提げて無沙汰の 言い訳に
2008/03/18
野辺の道 淡き菫の いたはしき
2008/03/17
春うらら 勝手にはしゃぐ 人ひとり
2008/03/16
春雷や 見送る背中 遠退きぬ
2008/03/15
いそしぎの 遊ぶ汀や 春の海
2008/03/14
縁側に 足ぶらぶらと 春の宵
2008/03/13
晩酌の 後の一椀 蜆汁
2008/03/12
迷う事 ありて故郷の 春の山
2008/03/11
バス停の 端に立ちをり 春日傘
2008/03/10
雪柳 言い寄る風を はぐらかし
2008/03/09
遠ざかる 楽しき日々や 春霞
2008/03/08
蒲公英の 明るき小道 通い道
2008/03/07
春風や 湖面に生ふる 木の緑
2008/03/06
桜餅 頂き終えて 皿ひとつ
2008/03/05
猫柳 触れずに好きと 言ふなかれ
2008/03/04
川柳 枝を透かして ネオン街
2008/03/03
軒先の こでまり招く 小料理屋
2008/03/02
訪ふ人も なく暮れ行きぬ 春の闇
2008/03/01
日の帯の 射す藪の中 玉椿
2008/02/29
薄情を 嘆くに似たり 春しぐれ
2008/02/28
踏ん切りを 着けて仰げば 春の雲
2008/02/27
紅椿 限りも切りも 世の慣ひ
2008/02/26
春泥の 深き靴あと シンデレラ
2008/02/25
ことごとく 天使の去りて 春嵐
2008/02/24
春燈や 当てにはならぬ 人を待つ
2008/02/23
指先に 迎える春を 好しとせよ
2008/02/22
おぼろ月 ピアノ・ソナタを 聴きながら
2008/02/21
憂き事の 雲間にありて 春の月
2008/02/20
明けやらぬ 社の畔 春燈し
2008/02/19
雀らの 声賑やかに 「「春の歌」」
2008/02/18
淡雪や 頬を濡らして 消えゆきぬ
2008/02/17
母子草 座り心地の よき記憶
2008/02/16
落椿 行方は知らず 川の面
2008/02/15
晩酌の 肴に添えて 花菜漬
2008/02/14
戯れに げんげのブーケ 妻の笑み
2008/02/13
ゆく水に 笹舟浮かべ 春の川
2008/02/12
春昼や 揺り起こされて 夢半ば
2008/02/11
ものの芽の 待つ日も近き 庭の朝
2008/02/10
春炬燵 エッセイ集の 拾い読み
2008/02/09
茶屋の梅 母に似し人 盗み見る
2008/02/08
面影を 辿れる小道 花なずな
2008/02/07
うら若き 風冷ややかに 浅き春
2008/02/06
透かし絵を 覗く真昼の 春の色
2008/02/05
猫柳 膨らみかけて 小休止
2008/02/04
萌え出る 草やわらかに 春立てり
2008/02/03
琴線に 触れる書き込み 春隣
2008/02/02
冬の梅 一会に惜しき 人なれど
2008/02/01
浮寝鳥 波を枕の 子守唄
2008/01/31
寒紅を 差して寡黙の 人となり
2008/01/30
風邪の子の でこに掌 当てし母
2008/01/29
後れじと 流行りの風邪を 患ひぬ
2008/01/28
玉子酒 母の温みを 飲み干せり
2008/01/27
冬の星 母連れ返せ 夢の中
2008/01/26
コメントに 添える一言 寒見舞
2008/01/25
身代わりの 一夜を赦せ 冬の月
2008/01/24
マスクして 当たり障りの ない言葉
2008/01/23
通い路や 葉陰にひとつ 寒椿
2008/01/22
深き夜に 奏でる冬の 「雨の歌」
2008/01/21
寄れぬまま 柵を隔てて 冬の梅
2008/01/20
湯帰りの 影寄り添いぬ 冬の月
2008/01/19
ブロガーの 湖畔のランチ 新年会
2008/01/18
沢庵の 噛む音響く ひとりの間
2008/01/17
冬の夜 猫が爪掻く 枕元
2008/01/16
みの虫の 如く布団に 潜り込む
2008/01/15
公園の 落葉蹴散らし 人を待つ
2008/01/14
寒林や 生きて道連れ 己が影
2008/01/13
酌み交わす 酒は情(こころ)ぞ 沁み豆腐
2008/01/12
真っ直ぐに 拠り処なき 冬の旅
2008/01/11
囲われて よそ見は知らず 寒牡丹
2008/01/10
ほの暗き 社の裏や 花八手
2008/01/09
明けやらぬ 時雨の朝や 寺の鐘
2008/01/08
万葉の 碑を取り囲む 落ち葉かな
2008/01/07
脱ぎ棄てて 肌艶めきぬ 冬木立
2008/01/06
菜の花や 昔も今も 好きなひと
2008/01/05
冬ざれや 畑は元の 野と成りぬ
2008/01/04
幾年を 独り暮らしや 冬の月
2008/01/03
早朝の 人なき社 初手水
2008/01/02
浮き立ちて 筆滑らかに 初日記
2008/01/01
鍵穴を 風吹き抜けて 去年今年
2007/12/31
誰彼の 隔てなく来る 大晦日
2007/12/30
冬蜂の 石にまどろみ 動かざる
2007/12/29
冬の雨 作り話の 出来そうな
2007/12/28
年の瀬や 行き交う人も 急ぎ足
2007/12/27
冬晴れや 脱ぎ棄てられし ハイヒール
2007/12/26
北風の 罷り通るや 大通り
2007/12/25
月冴えて 家路を急ぐ 靴の音
2007/12/24
炭を焼く いつも無口な 友の父
2007/12/23
片時雨 伝へたき事 儘ならず
2007/12/22
午後の陽や 冬田に子等の ボール投げ
2007/12/21
山間の 茶畑白き 霜の朝
2007/12/20
風邪ひきを 武器に甘える 母の膝
2007/12/19
路地裏の 暖簾くぐりて 熱燗酒
2007/12/18
送れども 届かぬメール 冬籠り
2007/12/17
冬の雲 詩の一節を 口ずさむ
2007/12/16
道すがら 写真撮りつつ 冬の旅
2007/12/15
茎漬けを 肴に冷やの コップ酒
2007/12/14
裏白を 飛ばす少年 飛行隊
2007/12/13
古民家の 底冷え深き 畳部屋
2007/12/12
干し菜吊る 今期限りの 納屋の軒
2007/12/11
小春日や 指名手配の 立て看板
2007/12/10
舞う雪や 背(せな)荒海に 安吾の碑
2007/12/09
手袋の 忘れられたる 散策路
2007/12/08
冬鳥の 天使の如く 飛来せり
2007/12/06
縁側の 猫と添い寝の 日向ぼこ
2007/12/05
朝まだき かじかむ指に 息を吐き
2007/12/05
山茶花の 一重が好きと 云ひし人
2007/12/04
女房の ししゃもが旨き 夕げかな
2007/12/03
寄ってけと 呼ばれ加わる 焚き火の輪
2007/12/02
耳元に うれしきことば 小夜しぐれ
2007/12/01
笹鳴きや 人気の絶えた 杜の奥
2007/11/30
近頃の 涙もろさよ 木の葉髪
2007/11/29
時雨るるや 窓辺にバラの 喫茶店
2007/11/28
寒すずめ 横一列に 樋のへり
2007/11/27
宝くじ 売り場の列の 冬帽子
2007/11/26
玄関の 客と湯ざめの 長話
2007/11/25
寒木瓜(かんぼけ)や 何も起らず 何もせず
2007/11/24
冬の夜や うなる演歌の 庵 四畳(いお よじょう)
2007/11/23
庭園の 人なきベンチ 虎落笛(もがりぶえ)
2007/11/22
熱燗や ショパン・バラード 第一番
2007/11/21
色なくば あじきなき世ぞ 寒椿
2007/11/20
毛糸玉 糸をたどりて 母の膝
2007/11/19
竹馬の 節々ごとの 物語
2007/11/18
今日ひと日 また生かされて つわの花
2007/11/17
腕にまだ 添い寝の名残り 冬薔薇
2007/11/15
湯豆腐や ポン酢に浸す 若き日々
2007/11/14
会いたさに 散る散る満ちる もみじ川
2007/11/13
障子戸を 隔(た)ちて世間を 遠避ける
2007/11/12
裏路地の 咳だんだんと 遠退きぬ
2007/11/11
どんぶりに 注ぐ白湯の湯気 侘しけれ
2007/11/10
生かされて いただく今朝の かぶら汁
2007/11/09
茶の花の 匂う小道の 登下校
2007/11/08
城山の 木の葉散る道 ふたりづれ
2007/11/07
立冬や 突っ掛かりつつ 開く引き戸
2007/11/06
名を問ひし 人なきけふの 花野かな
2007/11/05
千鳥足 おけら鳴く道 帰り道
2007/11/04
渡り鳥 水面に浮かび くつろぎぬ
2007/11/03
山頭火よりも 哀しみの少ない不幸
2007/11/02
母のない子に こおろぎの子守唄
2007/11/01
鵙の声 熟れゆくものを 急き立てり
2007/10/31
稲妻を 上目遣いの 雨宿り
2007/10/30
むささびの 見つめる眼 森の闇
2007/10/29
水面より 首出す亀の 天高し
2007/10/28
冷や酒を あおりて 釣瓶落としかな
2007/10/27
夕暮れに あけびの果肉 色づけり
2007/10/26
似た声に 振り向く秋の 夕間暮れ
2007/10/25
花の色 うすきえにしや カンパネラ
2007/10/24
先客の 尻の温みや 秋の雨
2007/10/23
バス停の はじに佇み 十三夜
2007/10/23
内山正己作品展 パステル画 版画
2007/10/22
千住真理子ヴァイオリン・リサイタル
2007/10/22
初もみじ バッハの似合う 散策路
2007/10/21
大方は 実入りにあらず 栗のいが
2007/10/21
森の中 頭上にヒヨの ひとり言
2007/10/20
秋燈や 窓より洩るる ピアノ曲
2007/10/19
秋日和 浮き木に亀の 甲羅干し
2007/10/18
疎まれて あわだち草の 天突けり
2007/10/18
城跡の 歴史の謂われ 秋の風
2007/10/17
憂き種に 添い寝されたる 夜長かな
2007/10/16
秋うらら シナトラ聴こゆ カフェテラス
2007/10/15
素っ気なく 行き交う人や ビルの秋
2007/10/14
実石榴や 男冥利の 女性歴
2007/10/14
老木の 茸に座る 山の精
2007/10/14
身に沁むや 人の言葉と 熱い酒
2007/10/13
語る事 過去形ばかり 秋の暮
2007/10/12
百舌鳥の声 つんざく朝の 静寂かな
2007/10/11
花の名の 謂はれを知りて 秋あはれ
2007/10/11
あてもなく 歩き疲れて 草の花
2007/10/10
山路来て ヌスビトハギに 囚われぬ
2007/10/09
時期なれど 夜長に非ず ブログ村
2007/10/09
安酒の 肴に月と ドビュッシー
Posted by みすぎよすぎ